インタビュー エコハウスをつくる人々(7)- 有限会社箱崎工務店

「会社になったのは平成元年。ですが、創業で言ったら60年前ですね。ウチは親父が大工で、親方になったときを創業とすると昭和30年かな」

箱崎治行さんは箱崎工務店の二代目として、お父さまから稼業を引き継ぎました。最近は新しい建材の開発や建築様式の洋風化で、木を見せる和風の家が少なくなってきたそうです。

「昔だとそれこそ、自分の家で山を持ってれば、冬に木を切り出して、春になったら家を建てる、みたいなことがざらにあったから。昔は家の周りに製材した木を立てかけてあるのを見ると、あ、あそこの家で家建てるんだな、建て替えするんだな、っていうのがわかったんです」

地産地消で家を建てることが当たり前だった時代があったのですね。

オガールタウンのプロジェクトでは、町内産の木を積極的に使っています。

「お客さん、木の家に住みたいって言ってくれるんですが、じゃあ何の木を使って建てますかって聞いても、わからないからお任せしますって言われます。でも木にはそれぞれ個性があって、ぜひ一緒に知ってもらって、お客さんの方からぜひ指定して欲しいですね。お客さんに応えることが、我々職人の腕の見せ所なので」

木を選ぶ楽しさについて、箱崎さんは力説します。オガールが掲げる高断熱・高気密の家と、和の木の家という両立は難しい。和風の家は柱が見えているべきですが、断熱材を入れる際に柱は隠れてしまう。それでも、箱崎さんは、和風の部屋を一部屋作るなどして、木の良さを感じられる空間を作って欲しいと思っています。

「難しいけどやり方はあると思っています。技術や工法もまだまだ研究する余地がある。木を使うことで、ここの風土を生活に取り込むことになる。紫波町の木を使ってそれを感じることができるのは、紫波町に建てる家だけです。ここの住人の特権ですよ」

有限会社箱崎工務店

事業区分 設計、工事監理、施工
所在地 南日詰字京田56番地
電話番号 019-672-2556